コミックゼノンで連載されている『終末のワルキューレ異聞 呂布奉先飛将伝』第2話「戟を射る」のネタバレ・感想です。
『終末のワルキューレ異聞 呂布奉先飛将伝』第2話「戟を射る」のネタバレ
7つの伝説
中国四千年で最も熱き時代
三国時代
魏・呉・蜀の三国が中国統一を目指した時代
呂布奉先は、三国時代の少し前
天下最強と謳われるにいたった7つの伝説がある
それを1つずつ語っていこうではないかという触れ込みで始まる
196年 徐州
呂布軍の軍師である陳宮公台が急げと決死の形相でどこかへ戻ろうとしている
なにやら視察にいった折に、どこかの軍と鉢合わせたらしい
その軍勢は3万もの大軍
陳宮は急いで下邳城へ戻り、殿に報告をしようとする
背後を振り返った陳宮は、大軍が旗から袁術軍のものであることを確認する
その指揮者は大将軍である紀霊
袁術の命により、徐州を落とすために出陣してきた
急いで城へ戻ろうとする陳宮一行
紀霊の目配せにより、一人の部下が弓矢を射る
弓を射る所作は、「引く」・「狙う」・「溜める」・「射つ」からなる
放たれた矢は陳宮の部下の一人を貫く
陳宮は部下の元へ駆けつけようとするが、止められる
紀霊の部下が2発目を射ろうとすると、ねずみ1匹逃したところでどうとでもなると部下を制止する
劉備 呂布よ 待っていろ・・・!!
紀霊が呂布の元へと進んでいく
呂布軍 下邳城
下邳城へたどり着いた陳宮は一人悩んでいる
そこに
「陳宮よ 何を悩んでおる」
と呂布が現れる
陳宮は呂布に、小沛で3万もの袁術による軍勢に2千の劉備軍が囲まれていることを説明する
そして、劉備軍が突破されれば、呂布がいる下邳城に進軍されてしまうと
呂布軍は8千しかおらず、紀霊のもとへたどり着くことは非常に困難だと
ならば
呂布は指を差し出し
頭を落とせば良い
と一言
驚く陳宮
3万の軍を真正面から討つのであれば、2万の兵が必要であるという
呂布は一つの兵に見立てた駒を掴む
そして
兵は不要だ
と
その駒1つだけを進めていき、
ズン!ガガガ ドン!!
と
こうすれば 届く
と紀霊を駒を打ち倒す
はぁと陳宮は
たった一人で3万もの兵を相手にするつもりかと
殿であっても『不可能』であるという
ほう
と呂布
しまったと陳宮はいう
呂布は
我に 不可能だと・・・?
と不敵な笑みを浮かべながら陳宮を見据える
小沛 劉備軍
どうしたものかねぇー
城壁の上に寝転がりながら、そんな言葉を口にする劉備玄徳
その眼前には、紀霊の3万の軍勢がいた
そんな様子の中
ごきゅごきゅと
張飛益徳は酒を飲む
こんな状況でよく飲めるなと劉備に言われると
上等じゃねえか、血が滾る
とそんな言葉を吐く張飛
そして、なぁ兄者よと関羽雲長に語りかける
関羽は玄徳だけは必ず護らねばと
そんな二人を見て、
劉備は戦って誇らしく死ぬか、降伏して惨めに生きるか二択を考える
早く帰りてぇ
そんな言葉をする紀霊の軍勢の兵
笑いながらふざけた会話をする
と
ズン・・・!
兵は何か目の前に現れたことに気づく
なんだあれ?酔っ払いか?という兵の一人が
おれさまがぶっとばしてやると意気込む
と歩を進めようとすると
そこにいたのは・・・
軍旗を掲げた呂布奉先であった
呂布であることを確認した紀霊の兵たちは走るように逃げ出し始める
おぉっ!
と劉備が目にしたのは
割れた戦場であった
呂布の目の前を開けるように、そこだけに兵がいない
カッポ カッポ
愛馬である赤兎に乗り進む呂布
そして、立ち止まり
我は 呂布奉先也ッ!!!
この軍旗を掲げッ 此度の戦を終わらせに参ったッッ!!!
と叫ぶ
めちゃくちゃだーという陳宮
来おったかという紀霊
ドムッ ドムッ
虎にまたがった紀霊が呂布の元へと向かう
二人が対面する
紀霊は呂布に3万もの兵を一人で止めるというのかと問う
それに呂布は如何にもと答える
フハハハハと笑う紀霊
人差し指を掲げた紀霊は
ならばと
1つ賭けをしようではないかと呂布に提案をする
紀霊はこの場から、丘の上に立てた戟を弓で射ることができれば
この戦を終わらせるという
続いて
外した時は命をいただくと
その提案に驚く陳宮
陳宮は紀霊は呂布の命を狙っているから挑発に乗ってはいけないという
あんなに離れた戟を射抜くのは不可能であると
ピクと反応する呂布
不可能だと・・・
すると呂布は赤兎からおり、
ここから戟を射れば良いのだな?と紀霊に確認をする
ふん!というと紀霊は、弓と矢をもってこいと兵に命令をする
紀霊は届いたとしても、何やら秘策があるらしい
弓と矢を持って来た紀霊の兵に対して、
いらん
と答える呂布
そして、陳宮に軍旗を持ってくるように命じる
陳宮は持っていこうとするも両手で抱えてなんとか運べると言った感じ
呂布はそれを片手で軽々ともちあげる
陳宮から旗を受け取った呂布は
これで良い
という
呂布は
グッ
と軍旗を弓のように投げる構えを取る
ス
と弓をひくように
そして狙いを定め
ビキビキ
と筋肉から音が出る
ひたすら溜める
ゴゥゥゥと音とともに
射つ!
その様子は龍のごとく一矢であった
と戟のもとには矢を迎え撃つ手はずを整えていた紀霊の部下がいた
しかし、届いたのは巨大な軍旗
どずん!!
届いた軍旗は紀霊の部下ごと戟を撃ち抜く
その様子を見て驚く劉備たち
一方、陳宮は感激して泣いている
その様子を見た袁術の軍は戦意を喪失
この呂布の一投により、徐州の戦は幕を閉じることになった
陳宮よ
どうだ
と呂布は笑いながら背後を振り返る
『終末のワルキューレ異聞 呂布奉先飛将伝』第2話「戟を射る」の感想
これぞ呂布!と言いたくなるようなお話。
3万もの軍を一人で相手にしようとする気概はもちろん。
不可能と思われる戦いも誰も考えないような方法で可能にしてしまうのはさすがと言ったところ。
これが呂布を語る7つの伝説の1つ目なのでしょうか。
それだと、結構あっさり終わってしまいそうで気になります。